風邪感覚で精神科に行って、一生後悔することもある。
うつ病は「心の風邪」、そんな言葉をよく聞きます。発達障害も「悩まず気軽に心療内科へ」なんていう言葉をよく目にします。それだけ、精神疾患の人が増えている時代になりました。
でも、風邪感覚で精神科(以下では心療内科を含め精神科といいます)に行くのは、ちょっと待って! 今日は、精神科に行くようなことになる前に必ずやっておくべき3つのことをお伝えしたいと思います。
その1 精神科に行く前に、生命保険に加入しておこう。
うつ状態だったり、人間関係がうまくいかずに、精神科や心療内科に通うのは間違っていません。むしろ、普通のことだと思います。ですが、行ってしまうとあるものに入れなくなってしまう可能性が高くなります。
それは、生命保険です。
たとえば、一度「うつ病」と診断されてしまうと、治ったことが証明されてから数年経たないと、基本、生命保険には入れません。
それに「うつ病」は通院期間が長期になることが多い病気です。10年以上通っている人なんてザラ。その間に体調を壊して入院や手術になったら大変です。まだ精神科に通っていないなら、今のうちに生命保険に入っておきましょう。
うつ病の経験があるの人なら絶対共感。Amazonプライムなら無料で視聴可能。
発達障害は生涯の障害なので、診断されると、一生、一般の生命保険に入れない。
もっと大変なのは、発達障害(ADHDやアスペルガー症候群)の場合です。発達障害は生涯「治らない」障害とされています。つまり、発達障害と診断されると、それは生涯、一般の生命保険に入れないという烙印を押されてしまうことを意味するのです。
もちろん精神疾患だけが生命保険に入れないわけではなく、心臓病や糖尿病になっても原則として入れません(入れる数少ない保険(割高になる)は後ほどご紹介します)。
では、どうするか。
精神科や心療内科に通うことを考える前に、必ず生命保険に入っておくことです。べつに高い保険に入る必要はありません。いつか、精神科のお世話になる前に、生命保険に入っておくべきなのです。
実はわたしは30代で発達障害と診断され、その後、生命保険に加入しようと思ったら、加入できないことがわかり大きなショックを受けました。30代になると周りで入院や手術をする人も増えてきます。すごく不安になりました。この先の将来どうしたらいいのだろうか。
そんなことにならないためにも生命保険に入っておくべきなのです。
保障は小さいが発達障害向けの「ぜんち共済」の「あんしん保険」というのもあるにはある。
保険に詳しい専門家に相談する。
では、まだ精神科に通っていない人は、どんな保険に入るべきなのか。最近はテレビCMなどで生命保険の通販が増えていますが、わたしはオススメしません。
生命保険は金融商品の一つです。専門家に相談してから入りましょう。
独身、既婚、年収、将来の目標、同居家族、ローンの有り、無しなどによって、最適な保険は全然違ってきます。ですから、通販感覚で生命保険を選ぶと、間違った保険を選んでしまう可能性が高くなってきます。では、どうするか。
たとえば、全国どこでもプロのFP(ファイナンシャル・プランナー)が無料で相談に乗ってくれる「保険マンモス」。
保険といういうと「口が達者なおばちゃんに言いくるめられる」というイメージがありますが、最近の保険屋さんは、FPの資格を持っていて、人生設計を兼ねて多種多様な保険商品の中からベストなものを教えてくれます。
それに保険のマンモスには「イエローカード制」というのがあります。しつこくて不快な思いをしたら本部に連絡。担当の変更や登録抹消などの措置を取ってくれます。
まだ、精神科に通っていない皆さん。ストレスの多い時代です。大人の「うつ病」や「発達障害」になる前に、生命保険は忘れずに入っておきましょう。
では、すでに「うつ病」や「発達障害」など、精神科で診断を受けてしまった場合はどうするか。
「引受基準緩和型」と呼ばれる生命保険があります。割高になりますが、精神疾患の診断を受けていても加入できます。有名なところでは、以下の保険があります。
- メディフィットRe(リリーフ) メディケア生命保険
- 新キュア・サポート オリックス生命保険
- 新・健康のお守りハート 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険
もちろん、この3つの保険なら誰でも入れるわけではありません。過去2年以内に手術や入院していたり、過去3ヵ月以内に入院や手術を勧められている場合などは入れません。
自分は「うつ病」や「発達障害」だけれども、これらの保険に入れるか、先ほどの「保険マンモス」などの保険の専門家に相談してみると良いでしょう。わたしも、以前、知り合いのプロのFPに精神疾患でも入れる保険を教えてもらい、救われました。
このように、つい後回しにしがちな生命保険も、いつ精神科のお世話になるか分からないご時世、早めに加入しておくに越したことはないと思いませんか?
その2 家を買っておいたほうがいい(かもしれない)。
さらに残念なお知らせがあります。「うつ病」や「発達障害」と診断されてしまうと、大概の住宅ローンが組めなくなります。つまり、現金一括でしか家を買うことができないのです。(フラット35には団体信用保険の加入が不要なものもあります)。
精神科で「うつ病」と診断される。ただ、それだけで、住宅ローンが組めないとしたら、若いうちに家を買っておくべきかもしれません。
あ、でも逆に、ローンがストレスになって「うつ病」になるかもしれませんから、どっちがいいかは、う〜ん、究極の選択ですね。
どっちがいいのかは分かりませんが、とにかく、「うつ病」や「発達障害」などの診断を受けると、ローンの壁は非常に高くなります。
その3 事前に、精神科の評判をよく調べてから通おう。
最後に、お伝えしたいのが、精神科の評判です。今はネットで簡単にレビューが見れる時代です。良いレビューがたくさんあったからといって、いい病院とは限りませんが、悪い評判の病院には行きたくないはず。
わたしは、20代の時にストレスからうつ状態になり、たまたま駅前に精神科があったので行ってみました。初診で粉薬が渡されました。何の薬か聞くと、医師は「何にでも効く」と答えました。その時点で別の病院に行くべきだったのかもしれませんが、素直にその薬を飲みました。数日後、強烈に死にたくなり、かなり危ういところまで行きました。
1週間後、その医師に事情を話すと「やっぱりね。そういう薬なんだよ」と答えました。ぶっ飛ばしてやろうかと思いましたが、ぐっとこらえてネットでよく調べて別の病院に行きました。精神科医が実はひどい精神疾患を患っているんじゃないかと思うようなことは、よくあります。
また、精神科で処方される薬は、一回で効く薬に当たればいいですが、そう簡単にはいきません。驚くような副作用がある薬がほとんどです。自殺したくなる副作用。まっすぐに歩けなくなる副作用。手や口がガクガクする副作用。ブクブクに太ったり、ガリガリに痩せる副作用。性的に不能になる副作用など、心の風邪薬なんて軽い気持ちでは済まされません。
もちろん、うつ病もそうですが、統合失調症など、放置しておく方が薬の副作用よりリスクが高いことも多々あります。ですから、症状に対し適切な診断と処方ができる医師の診察を受けることはとても大切なことです。
15歳〜39歳までの死亡原因のNo.1が自殺であることを考えると、なおのこと、精神科選びはじっくりと行うべきだと思います。
おわりに
「精神科に行って後悔しないために、必ずやっておくべき3つのこと」、いかがだったでしょうか。異常なまでのストレス社会。だれもが精神科のお世話になるかもしれない時代になったからこそ、後悔しないようにしたいですね。それでは、また。